Webメモ帳

読書記録

読んだ本の感想

ビジネス・経済

『内向型のままでも成功できる仕事術』

モラ・アーロンズ・ミリ (著)  ビジネス・経済 ★★☆☆☆

外交的な人と同じように、24時間アクティブに頑張り続けて、出世して、成功する。それがどんな人にとっても正しい方法とは限らない。それができない内向型は仕事での成長や成功の目標を下げても良いんだという提案でした。その提案自体は素晴らしく、納得できます。しかしそのメインの主張以外の大部分は蛇足です。筆者の仕事の中で思いついたノウハウがあまり整理されない状態でつらつらと書かれていて、読む方は的が絞れません。そして何より、アドバイスの前提が「女性」で「ひどい内向型」で「起業している」という筆者と同じような境遇に置かれていることが難点です。自分のような男性で平凡な会社員で、内向性もそれほどひどくない人にとっては、なんだか自分ごととして捉えられない内容がほとんどでした。パッケージ詐欺です。

週40時間の自由をつくる 超時間術』

メンタリストDaiGo (著)  ビジネス・経済 ★★★☆☆

時間術というと普通はタスク管理などの業務効率化のテクニックを想像するのですが、書いている人がメンタリストを名乗るだけあって視点が面白いです。多すぎるタスクや時間が足りないという焦りや不安からくる集中力の低下、長時間労働することによる生産性の低下など、とにかくメンタル面に絞っているところは新鮮でした。心理学の論文を引用し、科学的に正しそうな解決策をたくさん示してくれるところもグッド。でも残念ながら、紹介されているテクニックが多すぎて、焦点が定まりません。こんなに全部できないけど、どれを実践するのが良いんだろう・・と、本の趣旨と真逆の思考に陥ってしまいました。

『ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

ピョートル・フェリクス・グジバチ (著)  ビジネス・経済 ★★★☆☆

新しい働き方についていろいろとためになることが書いてあり、モチベーションを高めるのには有効な本です。ただし、言っていることは理解できても、それを実践できるかは別問題です。バイタリティがあり行動力に溢れた人はこの本を読んですぐにやりたいことに向かって邁進できるのかもしれませんが、ごく平凡な自分のような人間にそれができたら苦労しません。夢を持って行動することが重要なのはよく分かりました。しかし本当に知りたいのは、どうしたらその行動力を手に入れることができるかです。成功者が書いた成功者を紹介する本を読んだとしても、決してそれは分かりません。

『10倍速く書ける 超スピード文章術』

上阪 徹 (著)  ビジネス・経済 ★★★★☆

文章を上手に書く方法ではなく、いかに速く効率的に書くかという新しい視点で書かれた本です。表現力ではなく、いかに読者に役に立つ情報を提供するかという視点でとにかく素材を集め、それを箇条書きにメモしてストックしておくところから始まります。それができていれば、後は一気に文章を書き切れるというわけです。会社で作る資料だけではなく、ブログやSNSにも活かせる内容だと思います。昨今、レトリックで魅力的に飾った文章よりも、変化する時代に追いつくための役に立つ情報をみんなが求めているような気がします。本書の内容はそんな時代にマッチした提案なのではないでしょうか。面白いのは、この本はまさに内容に忠実な文章になっておりひたすら分かりやすくて有用ですが、文章の面白みはゼロです。

『世界〈経済〉全史 「51の転換点」で現在と未来が読み解ける

宮崎 正勝 (著)  ビジネス・経済 ★★★★☆

メソポタミアでの銀貨の誕生からリーマンショックまで、世界史を経済の観点から概観できます。世界史の出来事の因果関係がお金の面から説明されていますが、従来の政治を中心とした歴史本よりも腑に落ちる気がしました。非常にわかりやすく、現代の文化に通じる面白いエピソードも満載で、あっと言うまに読めてしまいました。ただ一方で、金融や経済に関する数学的な説明が一切なく、メカニズムの細かいところは本書を読んでも理解できません。読みやすさとのトレードオフなので仕方がないかもしれませんが。これを読んだ後に、もう一歩だけ専門的な本を読んでいくと良いのではないでしょうか。国の繁栄と没落、戦争の始まりと勝敗、すべての物事が経済を中心に動いているような気がしてきます。歴史を動かすのは人間個人の欲望で、その集合が歴史の大きな流れになっているとすると、自然なことかもしれませんが。

『フォルクスワーゲンの闇』

ジャック・ユーイング (著)  ビジネス・経済 ★★★★☆

フォルクスワーゲンの排ガス規制の裏側が徹底的な取材のもと詳細に書かれています。そして事件そのものだけではなく、会社創立からの歴史を丁寧に追うことで、最終的にディーゼルでの不正に到る背景となった企業文化がどのように構築されていったかを明らかにしています。ピエヒという権謀術数に長け絶対的な権力を持った経営トップが、無能だと思う部下を容赦なく叱責、左遷する恐怖政治をしく。その上で経営者自身が自動車の出来の細部にまでこだわって指示をだす文化が、あの世界一の製品群を世に出して来ました。しかし、その一方でトップダウンのプレッシャーが結果的に会社を不正に走らせ、発覚後も醜い隠蔽工作を一年以上続けるような最低な自体を生み出していきます。企業のコンプライアンスに関する教科書にもなりえる本ではないかと思います。

『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』

大塚 雄介 (著)  ビジネス・経済 ★★★☆☆

ブロックチェーンによる仮想通貨の基本的なことを知るのにはとても良い本です。こんな仕組みを考えつく人がいるのも驚きですが、ビットコインに関する一つの論文をベースに何人かの人が趣味で始めた仮想通貨が、今や時価総額で何兆円にもなっているというのだから世の中本当に面白いことが起きるものです。歴史と仕組みについてのおおまかなことは分かりましたが、こういった通過が今の金融システムにどう影響を与えていくのかということに関してはあまり見解を示してはくれません。というより現状誰もそれが分からないのかもしれませんが。今後の動きがとても楽しみになりました。

『俯瞰図から見える IoTで激変する日本型製造業ビジネスモデル』

大野 治(著)  ビジネス・経済 ★★★☆☆

IoTの8つの技術階層と、そこで企業が取りうる3つの戦略を、大きく俯瞰した視点でまとめられています。IoTの世界の全貌をおおまかに理解するのに最適な本です。実際に世界の大企業達がどのような戦略をとっていて、その中での日本企業の位置づけが良く分かります。島国に住む日本人にとって、世界のデファクトスタンダードを握って自国の利益を追求するという発想を持つことはなかなか難しい。でもその中で日本企業がどういう戦略をとるべきかが、筆者の提案という形で具体的に書かれているところが良いです。技術的な内容に終始するのではなく、日本人の文化的な視点からの記述になっているため、読み物としても面白いです。

『モビリティー革命2030』

デトロイト トーマツ コンサルティング(著)  ビジネス・経済 ★★★★☆

ゼロエミッション、自動運転、カーシェアリンといった変化によって自動車業界がターニングポイントに差し掛かっている。増加する開発費と工数がメガサプライヤーの台頭と生む。自動運転とカーシェアリングが自動車の稼働率を一気に引き上げ、販売台数が減少する。その中で利益を確保するには、クルマ以外の手段や物流も含めた、移動そのものに付加価値を生み出すモビリティ・ソリューション・プロバイダーにならなければならない。その競争の中で、完成車メーカーがGoogleなどのIT企業に勝利し、覇権を維持できるのか。その業界の行く末もそうですが、一ユーザーとしてどんな便利な世界が待っているのかと考えると、自動車の未来を見るのがとても楽しみです。

『フィンテック』

柏木 亮二(著)  ビジネス・経済 ★★★☆☆

なんとなく良く聞くFinTechという用語の意味も含め、金融業界やその周辺で起きている技術革新の状況が良く分かりました。自分は金融関係の仕事をしていないので、純粋にユーザーとして便利な世の中になりそうだなという期待感が高まりました。一方で関係者にとっては悩みが多そうです。既存の企業がイノベーションのジレンマをいかに乗り越えようとしているかについても書かれていますが、人工知能やIoTによって様々な業界で同じような変革が起ころうとしている今、他人事ではすまされないかもしれません。

『確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力

森岡 毅, 今西 聖貴 (著)  ビジネス・経済 ★★★★☆

USJがV字回復し、2016年10月にディズニーリゾートの入園者数を越えた秘密の一つに、こんなに精密な統計学の理論があったとは。ハリーポッターゾーンに450億円の投資をしたことが、ギャンブルでも何でもなく数学的に導かれた判断だというのが驚きです。前半は消費者のプリファレンス(相対的好意度)の重要性が読みやすい文章で熱く語られますが、最後の数学的な解説の章で、プリファレンスが「負の二項分布」におけるブランド選択の確率を表すことが説明されます。正直数学モデルの説明は半分以上理解できませんでしたが、ここまで考えないと世界の市場で勝つことはできないのかと思うとゾッとします。職場でよく聞く情緒的な議論を、少しでも数字に置き換えていかないといけないという危機感を持ちました。

『自分を操る超集中力』

メンタリストDaiGo (著)  ビジネス・経済 ★★★★☆

1日にやることが多すぎたり、しょっちゅうメールや電話が来たり、現代のビジネスマンは作業に集中するのが本当に難しい環境にあります。そんな中いかに集中力を最大化する方法が紹介されています。面白いのは、一般的な企業での現状の働き方と真逆のことばかりな点です。とにかく一定時間は1つの作業に集中して他の仕事は断る。短い時間で強制的に作業をストップし、休憩に入る。自分の仕事中の様子がいかにダメか、思い知らされます。この本の素晴らしい点は2つ。まず筆者の主観ではなく、豊富な読書量を背景に最新の研究結果などに基づいた手法であること。もう一つは、こう考えよう的なマインドの話ではなく、全ての提案が具体的ですぐ真似できる行動で示されている点で、明日からでも真似したくなることばかりです。

『世界を騙し続けた [詐欺]経済学原論』

天野 統康(著)  ビジネス・経済 ★★★★★

経済の話は難しくて分からない、という思い持ってきました。なぜ景気の上下があるのか、なぜ格差が拡大するのか、などについて説明を聞いても、なんとなく腑に落ちない思いをしてきました。でもこの本の「通貨発行権」と「国政銀行権力」という二つの用語だけで、その複雑な経済が一気に分かりやすくなるブレークスルーが自分の中で起きました。通貨は無から作り出されたり消されたりしている。そしてその権利を持っているのは政府ではなく、民間の超巨大財閥を頂点とした中央銀行や民間銀行。そのロジックがとても分かりやすい図で明確に書かれています。これからは日々のニュースで報じられる世界の動きに対する味方が、明らかに変わると思います。

『日本人の知らないHONDA』

ジェフリー・ロスフィーダー(著)  ビジネス・経済 ★★★★☆

ホンダという企業は本当に独創的で面白いです。他の自動車メーカーが効率化のために分業を進め、製造現場から離れた本拠地で研究・開発を行う中、ホンダは正に逆を行きます。アメリカの年から離れた田舎に工場を建て、そこにエンジン製造ラインも含め全てを集約。そして本国から独立した研究・開発チームをそのすぐそばに置きます。社員一人ひとりが部署の垣根を越えて現場でワイガヤをやり改善策を出したり問題解決を行います。サプライヤに対しても品質やコスト低減を厳しく要求した上で、言うだけではなく実際に詳細な生産の情報を提出させ、自らサプライヤの工場に赴いて一緒に改善策の検討をします。これは他社では見られないことだと言います。創業者の思いを継承した泥臭い三現主義のホンダが、製造現場と一体でイノベーションを生み出し続けて勝者になるのか。それとも分業と秩序立った戦略でスマートに戦う他社が勝つのか。注目です。

『増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?』

松村 嘉浩(著)  ビジネス・経済 ★★★★★

世の中について漠然と感じていた不安が、明確な不安になりました。永遠の経済成長を前提として設計されている資本主義が地球の資源という限界によってついに行き詰まってしまった、500年に一度の転換点に私たちは生きている。アベノミクスで株価が上がり、良かった良かったと安心していた自分が情けないです。ただ希望を持てる内容も多少は書かれていて、定常経済社会を江戸時代に実現していた日本人の子孫として、成長を追い求めないこれからの時代を作っていこうとうメッセージは素晴らしいです。ただ、それを先導してくれる政治家がいないのが残念ですが。この本はかなり広範な分野の概論をサブカル知識を交えながら超分かりやすく説明してくれます。後半のアートやテロの話も余談ながらとても面白く、新しい視点を与えてくれます。これをきっかけにいろいろ勉強してみたくなりました。

『豊田章男が愛したテストドライバー』

稲泉 連(著)  ビジネス・経済 ★★★☆☆

トヨタは80点主義と言われ、品質と価格第一で走りの味なんて気にしていないメーカーだという印象を持っていましたが、それが変わりつつあるようです。豊田章男社長が名テストドライバーの成瀬弘を運転の師匠として運転訓練を続けることが、コストと利益を計算するだけでなく「いい車を作る」という経営方針へと繋がっていきます。、実車を何度もチューニングしながらトライアンドエラーで車の乗り味を仕上げていく開発手法が、自動化やデジタル化が盛んな昨今においてもいかに重要かを考えさせられます。AppleやGoogleには出来ない、この技術屋魂を捨てずに磨いていくことが自動車メーカーの生き残る道かもしれないという気がします。成瀬の事故死の翌日、初めての株主総会でのスピーチに立つ豊田社長。泣けます。

『ロマンとソロバンーマツダの技術と経営、その快走の秘密

宮本喜一(著)  ビジネス・経済 ★★★★☆

自分の仕事を振り返ると、求められるものは「ソロバン」一色です。心の隅にロマンをしまいこんで、皮肉な態度をとってそれを忘れようとしています。マツダがそこから逃げずに、本気で世界一のクルマを世に出そうとする過程に、自分との対比も含めて感動せずにはいられません。それに加えて、周囲の状況や常識にとらわれず「原理原則」を追求するエンジニアリングの姿勢。学ぶことはとても多いですが、どの会社でも一朝一夕にできることではないかもしれません。

『公共貨幣』

山口 薫 (著)  ビジネス・経済 ★★★★★

世界の経済がうまくいかない理由がこんなにシンプルに説明できるのかと、感動してしまいました。目から鱗の境地です。銀行が部分準備金制度を使って信用創造し、通過発行権を持たない政府に資金を貸し付ける。国債を返済しようにも予算が不足する上にマネーストックが減少して不況に陥る。逆に債務が増えればいずれデフォルト。経済が袋小路にきているという事実を知ると、政治家達の論争が急に虚しく響き始めます。しかし対策もシンプルに示されます。大恐慌後のアメリカで提唱されたシカゴプラン、それを現代に復活させ、実行できるのか。困難も多いのでしょうが、こうした議論が生まれるだけでも、未来に希望が持てるというものです。

『貯金兄弟』

竹内謙礼/青木寿幸(著)   ビジネス・経済 ★★★☆☆

お金に関する知識をストーリー仕立てで教えてくれます。それよりも、単純に小説として面白いです。

『ワーク・ルールズ!』

ラズロ・ボック(著)  ビジネス・経済 ★★★★☆

Googleの人事のトップが書いたビジネス本です。長年の経験と実験によるデータから構築されたGoogleの「ピープル・オペレーションズ」の仕組みに圧倒されます。目から鱗だったのは、新入社員の教育にコストをかけるよりも、優秀な人材を入社させるための採用によりコストを投じるべきだという考え方です。IT企業は特に個人の能力によるアウトプットの差が数百倍にもなるようで、平凡な人材を教育するよりも非凡な才能を探すことがより重要だということです。そうして信頼できるメンバーを集めた上で、管理するのではなく自由裁量権を社員に与え、個人のモチベーションと能力を最大限に活かす。これはGoogleという職場のブランド力があって成せる部分もあるかと思いますが、自動化やIT化で次第にルーチンワークが減っている昨今、見習うべき点が非常に多いと感じます。

『新ディズニーランドの空間科学ー夢と魔法の王国のつくり方

山口有次(著)  ビジネス・経済 ★★★☆☆

アトラクションや販売店やゴミ箱の配置、音楽や配色などを分析して、ディズニーランドがいかに夢の国を作り上げているかを解説しています。そうした統計データをみると、まさに完璧と言っていい設計がされていることが分かります。内と外の隔絶、スケール感の演出、ストーリーの構築といった「空間」に関わる部分が特に興味深かったです。ウォルト・ディズニーが映画の世界を3次元で再現しようとしたという歴史を感じさせます。アトラクションにたくさん乗るだけではない、新しい視点でディズニーランドを楽しめるようなれる本です。

『人を操る禁断の文章術』

メンタリストDaiGo (著)  ビジネス・経済 ★★★☆☆

心理学に基づいた文章術の本です。言われてみればそれほど新しさのないテクニックばかりですが、うまくプロセスとしてまとめられているので参考になります。読んだだけではなるほどで終わってしまいますが、これをどれだけ実践できるかが勝負なんだと思います。その点で本書はこういう順序で文章を書いていこうという道筋を示してくれるので良いです。内容のまとめを一枚の紙に書いて、机の前にでも貼っておくと良いでしょう。

『夢を形にする発想術』

イマジニア(著)  ビジネス・経済 ★★★☆☆

ディズニーランドを開発しているクリエーター集団であるイマジニアのメンバーたちが説く、クリエイティブになるための発想法の数々。既成概念にとらわれないのは当然として、失敗を恐れないことや、チームワークが重要であることなど、説得力のある助言がいくつもあります。仕事でクリエイティブな発想が求められていて、それに苦戦している人にとっては助けになるでしょう。一方でとくにまとまった記述ではなく個々のクリエーターによる文章を集めたものなので、書かれたことに真剣に取り組むモチベーションがない人には身にならないでしょう。もし仕事などで本気で悩むことがあったら、これをパラパラと見ればもしかしたら打開策が見つかるかもしれません。

『失敗の本質―日本軍の組織論的研究

戸部 良一(著) 他  ビジネス・経済 ★★★★☆

太平洋戦争での日本軍の敗因が分析されています。戦争の悲惨さを訴えたり、戦争を始めたことに対する反省を主張するのではなく、純粋になぜアメリカとの戦争に負けたのか、ということを組織論の観点から論理的に語られています。最前線での戦術的な対応能力は非常に高かったにも関わらず、あいまいな戦略、帰納的な思考パターン、学習できない組織、といった日本軍の性質が負け戦へと導いていきます。人間関係や情緒を重視する面や、対局よりも詳細にこだわる面など、現代の日本人にも引き継がれている部分が多々あると感じます。この本を読んで、自虐史観に関する議論などよりも、敗戦から組織論や戦略の立て方についての教訓を得る方がよほど建設的だという気がしてきました。

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